基本になる方法
日本小児泌尿器科学会は、環状切除を「余った内板をリング状に切除し、皮膚を縫い合わせる」方法と説明しています。聖マリアンナ医科大学 横浜市西部病院でも、狭くなっている部分を筒状に切除する環状切開法が行われています。多くの手術は、この考え方が基本です。
軟膏治療という選択肢
バルーニング(排尿のときに包皮の中に尿がたまり、包皮が風船のようにふくらむ状態)がある場合には、手術のほかに、ステロイド軟膏による治療を選べるとされています(日本小児泌尿器科学会)。まず軟膏を試すかどうかは、診察で判断されます。
埋没陰茎は別に扱う
学会は、埋没陰茎という特殊なタイプでは、通常の環状切除をしてはいけないとしています。専門医への相談が必要です。
クリニックごとに違う「術式名」
自費診療のクリニックでは、術式に独自の名前が付けられています。公式サイトの料金表には、次のような名称があります(2026年9月30日確認)。
- メンズライフクリニック: スタンダードカット(環状切開)、デザインカット(亀頭直下)、背面切開、薬剤による切らない施術 など
- 東京ノーストクリニック: 環状切除術、切らない包茎手術、背面切開、特殊環状切除 など
術式名は、医学用語ではなく、クリニックが付けた呼び名の場合があります。比べるときは、名前ではなく、何をどこまで切除・処置する方法なのかを、診察で説明してもらいましょう。
「切らない」は、一つの方法ではありません
「切らない」という言葉は、複数のものを指して使われます。病院で行われる軟膏治療と、クリニックが自費で提供している施術は、名前が似ていても中身が違います。
指しているものが違うため、同じ「切らない」という言葉について、説明が食い違って見えることがあります。根本的な解決にならないと説明しているところもあれば、主力の術式として掲げているところもあります(2026年9月29日 確認)。同じ方法の評価が割れているのではなく、同じ言葉で別のものを指している場合があります。
学会や病院の説明で基本とされているのは、この記事の最初に書いた環状切除です。クリニックの「切らない」施術について、何をどこまで行うのか、効果がどのくらい続くのかを示す公的機関や学会の説明を、当サイトでは確認できていません。
言葉ではなく、中身で比べてください。何をどこまで処置する方法なのかを診察で説明してもらい、術式名と内訳が書かれた見積書で確認しましょう。
手術の一般的な流れ
- 診察・カウンセリング(状態の確認、術式の説明、見積もり)
- 同意して、手術の日程を決める
- 手術(局所麻酔などで行われるのが一般的ですが、方法は医療機関で異なります)
- 術後の経過観察と通院
手術の当日に契約を急がされたと感じたら、カウンセリングを断る方法も参考にしてください。
出典
この記事の情報について
一般的な医学情報をもとにした内容で、個別の診断・治療の代わりにはなりません。運営者は医師ではなく、医師の監修は受けていません。気になる症状がある場合は、泌尿器科などの医療機関にご相談ください。