「包茎」は、亀頭が包皮でおおわれている状態の総称です。日本小児泌尿器科学会は、「陰茎先端の亀頭部が包皮で被われて亀頭が露出していない状態」と説明しています。状態によって意味が大きく違い、治療が必要なものと、そうでないものがあります。
主な種類
仮性包茎
普段はおおわれているが、手でむけば亀頭を出せる
- 亀頭の露出
- 手でむけば出せる
- 受診の目安
- 炎症・痛みがあるとき
- 治療の必要性
- 症状がなければ、手術の対象にならないとする病院もある
真性包茎
包皮の口が狭く、亀頭を出せない
- 亀頭の露出
- 出せない
- 受診の目安
- 炎症や、排尿時に包皮がふくらむとき
- 治療の必要性
- 症状があれば、医療機関で相談
カントン包茎
むいた包皮が戻らず、亀頭を締め付ける
- 亀頭の露出
- むけるが戻らない
- 受診の目安
- すぐに受診
- 治療の必要性
- 至急の対応が必要
このほかに、次の2つがあります。
- 生理的包茎: 乳幼児期にみられる、成長の過程での正常な状態です。通常、治療は必要ありません。
- 埋没陰茎: 特殊なタイプで、通常の環状切除をしてはいけないとされています。専門医への相談が必要です。
年齢による変化
日本小児泌尿器科学会は、亀頭を露出できる割合について、次のように説明しています。新生児では、むけない状態が正常です。
成人になるまでに、包皮と亀頭の癒着が解けることが多いとされています。
治療が必要になるケース
日本小児泌尿器科学会は、次のような場合に治療が必要としています。
- かんとん包茎
- 包皮が硬くなり、成長してもむけない
- 亀頭包皮炎(赤く腫れる状態)を繰り返す
- 排尿時に包皮の先に尿がたまる、バルーニングがある
受診を考えたほうがよいサイン
- 亀頭をまったく出せない
- 赤み・腫れ・痛みを繰り返す
- 排尿時に包皮が膨らむ
- むいた包皮が戻らず、強い痛みや腫れがある(自分で無理に戻そうとせず、すぐに受診してください)
症状はないけれど、気になる場合
上のどれにも当てはまらないとき、医学的には治療の対象になりません。ただし、それは「気にしなくていい」という意味ではありません。
実際には、次のようなことが続いている人がいます。
- 銭湯や温泉、健康診断など、人目がある場所を避けてしまう
- パートナーに見られることが気になって、自信が持てない
- においや汚れが気になる
- 皮がかぶっていること自体が、ずっと気になっている
これらは症状ではありませんが、生活のなかで実際に起きていることです。専門クリニックで相談することもできます。この場合は自由診療になり、費用は全額が自己負担になります。
急ぐ必要がないぶん、確かめてから決められます。総額はいくらか、料金に何が含まれるか、起こりうるリスクは何か。この3つを聞いてから判断しても遅くありません。
- においが気になる場合はにおいが気になるときに確かめること
- 手術を考える場合は仮性包茎は治療が必要かと手術の種類
- 費用の見方は費用の見方と確認ポイント、保険の扱いは保険適用の考え方
「今すぐ手術しないと危険」と急かされたときは、いったん持ち帰って構いません。別の医療機関の意見を聞くこともできます。
出典
この記事の情報について
一般的な医学情報をもとにした内容で、個別の診断・治療の代わりにはなりません。運営者は医師ではなく、医師の監修は受けていません。気になる症状がある場合は、泌尿器科などの医療機関にご相談ください。