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人に聞けないまま、ずっと気になっていることだと思います。ここでは「包茎のまま性行為をすると何が起きるのか」を、学会と病院が出している情報をもとに整理します。
先に結論を書きます。手でむける状態なら、それ自体が性行為を妨げるという記載は、公的機関や学会の資料には見当たりません。一方で、むいたまま戻せなくなる状態と、洗えていないことによる炎症は、実際に受診が必要になります。この2つを分けて考えるのが出発点です。
むいたまま戻らなくなることがある
いちばん先に知っておきたいのがこれです。
包皮をむいた後に戻らなくなった状態を嵌頓包茎といいます。日本小児泌尿器科学会は、この状態について至急に受診が必要だと記載しています。
何が起きているかというと、聖マリアンナ医科大学 横浜市西部病院の説明では、包皮の狭い部分が亀頭を圧迫し、血流を悪くする状態です。時間が経つほど腫れて、さらに戻しにくくなります。
性行為や自慰のときに包皮をむくこと自体は、特別なことではありません。問題になるのは、むいた後に戻し忘れることと、戻そうとしても戻らないことです。
- 戻らないと気づいたら、無理に押し込もうとせず、その日のうちに泌尿器科を受診してください
- 夜間や休日でも、時間が経つほど戻しにくくなるので、翌日まで待たない判断が要ります
- 繰り返す場合、聖マリアンナ医科大学 横浜市西部病院は手術を考えるとしています
包皮の先が狭いと自覚がある場合は、むく前にそのことを思い出せるかどうかが分かれ目になります。
洗えているかどうかで、炎症の起きやすさが変わる
包皮と亀頭の間に細菌が繁殖して感染すると、亀頭包皮炎になります。済生会の解説によると、原因になるのは黄色ブドウ球菌・大腸菌・レンサ球菌などです。
主に乳幼児や学童に多いとされていますが、包茎状態であれば大人も発症します。大人の場合は、包皮をまったくむけない状態であったり、繰り返し発症していることも多いと記載されています。
症状として挙げられているのは次のとおりです。
- 陰茎の先端が赤く腫れる。先端から2cm程度離れた部分まで及ぶこともある
- 腫れた部分に触れると痛む
- 排尿時に痛みを感じることがある
- 先端から膿が出ることがある
治療は抗生物質で、通常は数日で改善するとされています。ただし、腫れが治まった後に包茎そのものの治療を検討する必要がある、とも書かれています。
日本医科大学武蔵小杉病院は、後天性の包茎について、亀頭包皮炎・尿道炎・尿路感染症が引き起こされる可能性があると記載しています。
性行為との関係でいえば、行為そのものより、その前後に洗えているかどうかが効いてきます。においが気になる場合の洗い方は、包茎のにおいが気になるときに確かめることにまとめています。
亀頭がまったく出ない場合
包皮を完全にめくっても亀頭を露出できない状態を真性包茎といいます。日本医科大学武蔵小杉病院は、この状態を整容的な問題ではなく、治療の必要がある状態と判断し、保険適応の手術のみを行っていると記載しています。
この状態では、物理的に包皮が動かないため、性行為に支障が出ることがあります。ただしどの程度支障が出るかは、包皮輪の狭さによって違います。自己判断で決めず、泌尿器科で状態を見てもらってください。
なお、同院は仮性包茎の手術は行っていません。手でむける状態かどうかで、医学的な扱いがはっきり分かれます。
自分がどれに当てはまるかは、包茎とは?種類の違いと治療が必要なケースで確認できます。
よく言われるが、根拠の性質が違うこと
広告や掲示板でよく見る話のうち、今回確認した範囲では、公的機関・学会・大学病院の資料に記載が見つからなかったものを挙げておきます。「事実ではない」という意味ではなく、出典をもって言えることではないという意味です。
早漏になる。 包茎が早漏の原因だと断定した記載は、公的機関・学会の資料では見つかりませんでした。
相手に性感染症をうつしやすい。 包茎そのものを原因として示した日本の公的資料は見つかりませんでした。性感染症の予防については、厚生労働省をはじめ、コンドームの使用が一貫して挙げられています。
ひとつだけ、出典のある記載があります。日本医科大学武蔵小杉病院は、包茎は慢性感染症による浸潤性陰茎癌と強く関連していると記載しています。これは相手にうつす話ではなく、本人の長期的なリスクの話です。炎症を繰り返している自覚がある場合は、これが受診の理由になります。
受診を考えたほうがよい状態
次のどれかに当てはまる場合は、専門クリニックより先に泌尿器科を考えてください。保険が使える可能性があります。
- むいた包皮が戻らない。これは至急です
- 赤く腫れている、痛む、膿が出ている
- 亀頭包皮炎を繰り返している
- 亀頭がまったく出ない
どこに相談するかの考え方は、包茎は泌尿器科と専門クリニックのどちらに相談する?にまとめています。
症状がない場合は、急いで決める必要はありません。 手でむけていて、炎症もなく、排尿に困っていないなら、医学的に治療が必要な状態とは判断されないのが一般的です。
手術を受けた場合、性行為はいつからか
目安を公式サイトに出している専門クリニックでは、約4週間後からとしています。生理現象としての勃起は問題ないが、意図的に勃起させることは約2週間避けるよう記載しているクリニックもあります。
詳しくは包茎手術の当日はどうなる?相談から帰宅までの流れをご覧ください。
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出典
この記事の情報について
一般的な医学情報をもとにした内容で、個別の診断・治療の代わりにはなりません。運営者は医師ではなく、医師の監修は受けていません。気になる症状がある場合は、泌尿器科などの医療機関にご相談ください。