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「そのうちむけると聞いていたのに、大人になってもむけない」。この記事は、そう感じている人に向けたものです。
むけていないことと、治療が必要なことは、同じではありません。まず、どこまでが成長の話で、どこからが状態の話なのかを分けます。
何歳ごろまでにむけるのか
日本小児泌尿器科学会は、生まれたばかりの男の子はまったくむけない状態が正常で、いつむけるようになるかは子どもによってさまざまだと説明しています。
同学会が挙げている、日本人の調査結果による亀頭がほぼ露出する割合は次のとおりです。
| 年齢 | 亀頭がほぼ露出する割合 |
|---|---|
| 6ヶ月未満 | 5%未満 |
| 3〜4歳 | 約半数 |
| 11〜15歳 | 7割超 |
そして、節目として次のように書かれています。
最終的にはほとんどの男性では陰茎が成人のサイズになった段階で包皮と亀頭の癒着(ゆちゃく)が解除されて包皮をむいて亀頭を露出できるようになります
つまり目安は年齢そのものではなく、陰茎が成人のサイズになったかどうかです。済生会も同じ流れで、乳児期は包皮が亀頭を覆っているが、成長とともに包皮を翻転できるようになる、と説明しています。
ここから言えるのは、成人のサイズになってもむけない場合、成長を待つ段階は過ぎているということです。「そのうちむける」は、この段階ではもう当てはまりません。
むけない、の中身を分ける
ここからが本題です。「むけない」と一言でいっても、医学的な扱いは分かれます。
手を使えばむける場合。 日本医科大学武蔵小杉病院は、真性包茎や包皮炎を繰り返す嵌頓包茎を手術の対象としており、仮性包茎の手術は行っていません。つまり、手でむけて炎症もない状態は、保険診療の対象になる状態とは判断されていません。
まったくむけない場合。 包皮を完全にめくっても亀頭を露出できない状態を真性包茎といいます。同院はこれを整容的な問題ではなく治療の必要がある状態と判断し、保険適応の手術のみを行っています。
むいた後に戻らなくなる場合。 日本小児泌尿器科学会は、この状態を嵌頓包茎とし、至急に受診が必要だとしています。
自分がどれに当てはまるかは、包茎とは?種類の違いと治療が必要なケースで確認できます。
年齢ではなく、状態で判断される
済生会は、大人の包茎について次のように説明しています。
大人の場合、高度の包茎(包皮を全く翻転できない状態)であったり、亀頭包皮炎を繰り返し発症していることも多く、炎症が落ち着いたら手術療法(包皮環状切除術)を検討します
ここに書かれているのは年齢ではなく状態です。何歳だから遅い、何歳までに受けるべき、という書き方はされていません。
実際、保険診療のデータを見ても年齢は上限になっていません。詳しくは包茎手術は何歳が多い?データで見る年齢と受診の目安にまとめています。
無理にむこうとしない
むけないことが気になって、力を入れてむこうとする人がいます。これは勧められません。
- 日本小児泌尿器科学会は、むいた包皮が戻らなくなる嵌頓包茎を、至急の受診が必要な状態として挙げています
- 包皮と亀頭の間に細菌が繁殖して感染すると、済生会の説明では亀頭包皮炎になります。傷ができればその入り口が増えます
むけないことそのものより、無理にむいて戻らなくなることのほうが急を要します。
ステロイド軟膏による治療は、日本小児泌尿器科学会と聖マリアンナ医科大学 横浜市西部病院のいずれも、選択肢として挙げています。ただしこれは小児についての記載です。大人で試したい場合は、自己判断で市販薬を使わず、泌尿器科で相談してください。
受診を考えたほうがよい状態
- まったくむけない
- むいた包皮が戻らない。これは至急です
- 赤く腫れている、痛む、膿が出ている
- 亀頭包皮炎を繰り返している
- 排尿のときに包皮がふくらむ
当てはまる場合は、専門クリニックより先に泌尿器科を考えてください。保険が使える可能性があります。考え方は包茎は泌尿器科と専門クリニックのどちらに相談する?にまとめています。
当てはまらない場合
手でむけて、炎症もなく、排尿にも困っていないなら、医学的に治療が必要な状態とは判断されないのが一般的です。
この場合、急いで決める必要はありません。自由診療になることが多く、期限もありません。見た目やにおいが気になるという理由で受けること自体は選択肢ですが、費用の総額と含まれる範囲を確かめてから決められます。
- 症状がない場合の考え方は仮性包茎は治療が必要?受診の目安と考え方にまとめています
- においが気になる場合は包茎のにおいが気になるときに確かめることをご覧ください
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出典
この記事の情報について
一般的な医学情報をもとにした内容で、個別の診断・治療の代わりにはなりません。運営者は医師ではなく、医師の監修は受けていません。気になる症状がある場合は、泌尿器科などの医療機関にご相談ください。