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「皮が余っている気がするけれど、これは異常なのか」。病名を知らないまま気になっている、という段階の人に向けた記事です。
先に答えを書きます。皮が余っていること自体は、異常を意味しません。医学的に見られているのは、余っているかどうかではなく、むけるかどうかと、症状があるかどうかです。
言葉の整理
陰茎の先端にある亀頭を覆っている皮膚を包皮といいます。日本小児泌尿器科学会は、亀頭が包皮で覆われて露出していない状態を包茎と定義しています。
つまり「皮をかぶっている」は、包茎という言葉が指している状態そのものです。ただし、包茎という言葉がつく状態のすべてが、治療の対象になるわけではありません。ここが分かれ目です。
自分で確かめる3つのこと
順番に確かめてください。痛みがあるときは、無理をせずそこで止めてください。
1. 手を使えば、亀頭を出せるか。 出せる場合は、医学的には仮性包茎と呼ばれる状態にあたります。日本医科大学武蔵小杉病院は、真性包茎や包皮炎を繰り返す嵌頓包茎を手術の対象とし、仮性包茎の手術は行っていないと記載しています。保険診療の対象になる状態とは判断されていない、ということです。
2. 完全にめくっても、亀頭が出ないか。 出ない場合は真性包茎にあたります。同院はこれを整容的な問題ではなく治療の必要がある状態と判断し、保険適応の手術のみを行っています。
3. むいた後、元に戻せるか。 戻せない場合は嵌頓包茎です。日本小児泌尿器科学会は、この状態について至急に受診が必要だとしています。無理に押し込もうとせず、その日のうちに泌尿器科を受診してください。
くわしい違いは包茎とは?種類の違いと治療が必要なケースにまとめています。
症状があるかどうか
むける場合でも、次のような症状があるときは別です。
- 陰茎の先端が赤く腫れる。触れると痛む
- 排尿時に痛みがある
- 先端から膿が出る
- 排尿のときに包皮がふくらむ
上の3つは、済生会が亀頭包皮炎の症状として挙げているものです。済生会は、包皮と亀頭の間に細菌が繁殖して感染することで起こると説明しており、包茎状態であれば大人も発症するとしています。
症状がある場合は、むけるかどうかに関係なく、医療機関で相談してください。
「周りと違う」は判断の材料にならない
日本小児泌尿器科学会は、亀頭がほぼ露出する割合について、6ヶ月未満では5%未満、3〜4歳で約半数、11〜15歳で7割を超えるという調査結果を挙げています。そのうえで、最終的にはほとんどの男性で、陰茎が成人のサイズになった段階で露出できるようになると説明しています。
このデータは成長の過程を示したもので、他人と比べて自分が正常かどうかを決めるためのものではありません。医学的な判断は、上の3つの確認と症状の有無で行われます。
同学会は、包茎手術の習慣が文化的・歴史的背景に大きく影響されるとも説明しています。手術を受けている成人男性の割合は、イギリスで6%、アメリカで75%、ほとんどのアジア諸国では20%以下で、韓国は80%以上です(2007年のWHOによる、同学会ページの記載)。国によってこれだけ違うということは、見た目の基準が医学だけで決まっているわけではないということでもあります。
当てはまらなかった場合
手でむけて、症状もなく、排尿にも困っていないなら、医学的に治療が必要な状態とは判断されないのが一般的です。この場合、急いで決める必要はありません。
見た目が気になるという理由で受けること自体は選択肢ですが、自由診療になることが多く、期限はありません。費用の総額と、料金に含まれる範囲を確かめてから決められます。
- 症状がない場合の考え方は仮性包茎は治療が必要?受診の目安と考え方にまとめています
- においが気になる場合は包茎のにおいが気になるときに確かめることをご覧ください
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出典
この記事の情報について
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