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銭湯、温泉、プール、修学旅行、健康診断。人前で着替える場面を避けるようになった、という悩みは珍しいものではありません。
この記事は、医学的に答えが出る部分と、出ない部分を分けるためのものです。この悩みの大半は、医学の問題ではなく、気持ちの問題として扱われます。そのうえで、知っておくと判断が変わる事実がいくつかあります。
医学の線引きはどこにあるか
まず、医療の側がどこで線を引いているかを確認します。
日本医科大学武蔵小杉病院は、真性包茎や包皮炎を繰り返す嵌頓包茎を手術の対象とし、仮性包茎の手術は行っていないと記載しています。同院は、治療が必要な状態かどうかを整容的側面以外の理由で判断するとしています。
つまり、手でむけて症状もない場合、見た目が気になるという理由は、保険診療の判断材料には入りません。自由診療であれば受けられますが、医学的な必要性があるという意味ではありません。
自分がどちらかは包茎とは?種類の違いと治療が必要なケースで確認できます。
「周りと違う」の前提を確かめる
人の目が気になるとき、前提になっているのは「自分だけが違う」という感覚だと思います。これについては、学会が出している事実がひとつあります。
日本小児泌尿器科学会は、包茎手術の習慣が文化的、歴史的背景に大きく影響されると説明しています。手術を受けている成人男性の割合として挙げられているのは次のとおりです。
| 国・地域 | 手術を受けている成人男性の割合 |
|---|---|
| アメリカ | 75% |
| 韓国 | 80%以上 |
| イギリス | 6% |
| ほとんどのアジア諸国 | 20%以下 |
(2007年のWHOによる、同学会ページの記載)
同学会は、ユダヤ人やイスラム教徒には幼児期に手術をする習慣があるが、日本人を含む他の民族には元々その習慣はないとも説明しています。そして日本では、小児期の治療基準は医学的なものだけだとしています。
ここから分かるのは、見た目の「普通」が国によってまったく違うということです。日本では、手術を受けていない状態のほうが多数派です。
洗えているかどうかは、別の話
見た目とは切り離して、ひとつだけ実際に効いてくることがあります。においです。
済生会は、包皮と亀頭の間に細菌が繁殖して感染すると亀頭包皮炎になると説明しています。包茎状態であれば大人も発症するとされています。
銭湯や温泉で気になるのが見た目ではなくにおいの場合、まず確かめるのは洗い方です。手術をしなくても変わることがあります。包茎のにおいが気になるときに確かめることにまとめています。
ただし、次の症状があるときは洗い方の問題ではありません。医療機関で相談してください。
- 陰茎の先端が赤く腫れている。触れると痛む
- 排尿時に痛みがある
- 先端から膿が出る
急いで決めないほうがよい理由
人前で着替える予定が近いと、それまでに何とかしたいと考えがちです。ただ、日程を基準に決めるのは勧められません。
- 手術は体に傷をつけるもので、切除した包皮は戻りません
- 日本医科大学武蔵小杉病院は、包茎手術について3.8%の合併症リスクがあると記載しています
- 術後は一定期間、入浴や運動に制限がかかります。目安は包茎手術の当日はどうなる?相談から帰宅までの流れにまとめています
日程に追われて決めると、金額や仕上がりで後から悩む形になりやすいです。その場で契約せず、持ち帰って構いません。
受けると決めてもよい
誤解のないように書きますが、見た目を理由に受けること自体を否定しているのではありません。症状がなくても、自由診療として受けられます。
判断を自分のものにするために、順番だけ守ってください。
- 自分の状態を確かめる。むけるかどうか、症状があるかどうか
- 必要かどうかを医師に聞く。言われた内容と、その理由を確かめる
- 費用の総額と含まれる範囲を確かめる。見積書をもらって持ち帰れます
診察で聞くことは包茎手術のカウンセリングで確認したい質問リストにまとめています。
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出典
この記事の情報について
一般的な医学情報をもとにした内容で、個別の診断・治療の代わりにはなりません。運営者は医師ではなく、医師の監修は受けていません。気になる症状がある場合は、泌尿器科などの医療機関にご相談ください。