韓国男性の7割が包茎手術?なぜ増えたのか

公開: 2026-10-01 / 出典の確認: 2026-10-01

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韓国では、成人男性の多くが包茎手術を受けています。周りの国とは、はっきり違う数字です。

面白いのはその理由です。宗教でもなければ、昔からの習慣でもありません。調べていくと、ある一年に行き当たります。

どれくらいの割合なのか

2012年に BMC Public Health に掲載された研究(Kim, Koo, Pang)が、2009年から2011年にかけて、0〜64歳の韓国人男性3,296人(または保護者)に、手術を受けたかどうかを尋ねています。

14〜29歳の年齢調整済みの割合は、**75.8%**でした。4人に3人です。

近隣と比べると、違いがはっきりします。日本小児泌尿器科学会は、国ごとの割合を次のように挙げています(2007年のWHOによる)。

国・地域 手術を受けている成人男性の割合
韓国 80%以上
アメリカ 75%
ほとんどのアジア諸国 20%以下
イギリス 6%

アジアの中で韓国だけが突出しています。同学会は、包茎手術の習慣が文化的、歴史的背景に大きく影響されると説明しています。

1945年より前は、ほとんどゼロだった

ここが本題です。この習慣は、韓国でとても新しいものです。

研究の著者らは、先行研究をもとに、韓国では1945年より前にはほとんど手術が行われていなかったと述べています。

1945年。日本の統治が終わり、アメリカ軍の駐留が始まった年です。論文は、以降アメリカの影響を強く受け、「医学的」な理由として広まったと説明しています。

ほぼゼロから、数十年で4人に3人まで。これだけ短期間に、体に関する習慣が入れ替わった例はそう多くありません。

宗教でも伝統でも説明がつかない

割礼には、宗教的な背景で広まっている地域があります。しかし韓国には当てはまりません。論文が挙げているのは次の点です。

  • 儒教・仏教の伝統が強い国で、これほど高い割合で手術をしているのは韓国だけ。近隣に同じ水準の国はない
  • 韓国には身体は親からの授かりもので、傷つけないという伝統がある。論文は「身体髪膚、これを父母に受く。敢えて毀傷せざるは、孝の始めなり」という孔子の言葉を引いて、手術はむしろこの伝統に反すると述べている
  • キリスト教は2000年の歴史を通じて割礼と結びついていない。新約聖書のガラテヤ書で、パウロが不要だと明言している。韓国でキリスト教が広まったことでは説明がつかない
  • イスラム教徒・ユダヤ人の人口はほとんどいない

事前にどれだけ知っていたか

著者らは、手術を受けたかどうかと、事前にどれだけ知っていたかの関係を調べています。結果はこうです。

  • 手術を受けた人とその保護者は、人づてに聞いた話以外の事前知識が少なかった
  • 受けていない人のほうが、事前知識が多かった

論文は、インターネット・新聞・講演・書籍・テレビを通じて情報が届くかどうかが、この違いに強く関係していたと記載しています。

なお同じ研究は、情報が行き渡るにつれて、この割合が近年は下がってきているとも報告しています。

この数字を読むときの注意

調査方法の限界を書いておきます。この研究は非確率標本で、主にインターネット経由で回答者を集めています(対面での聞き取りは5.4%)。著者自身が、テーマの性質上そうしたと説明しています。母集団を正確に代表しているとは言えません。

また、調査は2009〜2011年のものです。これより新しい韓国全体の調査は、今回確認した範囲では見つかりませんでした。いまの割合がいくつなのかは、この記事では分かりません。

日本ではどう扱われているか

日本では、日本小児泌尿器科学会が、小児期の包茎手術の治療基準は医学的なものだけだとしています。元に戻せない嵌頓包茎や、包皮が硬くなり成長してもむけない場合がこれにあたります。

成人では、日本医科大学武蔵小杉病院が、真性包茎や包皮炎を繰り返す嵌頓包茎を手術の対象とし、仮性包茎の手術は行っていないと記載しています。

他の国の割合は、自分が受けるかどうかの判断材料にはなりません。判断の中心は、むけるかどうかと、症状があるかどうかです。

自分の状態は包茎とは?種類の違いと治療が必要なケースで確認できます。症状がある場合は、包茎は泌尿器科と専門クリニックのどちらに相談する?をご覧ください。

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上記の出典を確認した日: 2026-10-01

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